妊娠出産振り返り③〜自然妊娠で双子妊娠!出産はやっぱり帝王切開?〜

前回、前々回と妊娠中のお話しをしてきましたが、ここからがメインの?!壮絶な出産についてのお話です。

まず、出産の方法についてですが、妊娠初期の段階から可能ならば経膣分娩をしたいと伝えていました。

里帰り先の病院でもしっかりとその意思を伝え、担当の先生もできる限りサポートすると言ってくださいました。

筆者の場合、促進剤を使って陣痛を起こすのですが、点滴での促進剤で、数時間ごとの6回に分けて、量を増やして様子を見ていくということでした。

1日の最大量が決まっているため、出産まで、それを繰り返すとのことです。

当然のことながら、母体や胎児に何かあれば帝王切開に切り替えること、お腹の2人の頭が下を向いていることなど、きちんと説明も受けました。

多胎妊娠はただでさえリスクが高い中、幸いにも入院前日まで何事もなくお腹にいてくれた双子ちゃんたち。

最後の健診で入院日が確定し、いよいよ入院です。その時は37週2日で午後からの入院でした。

目次

入院初日

まずは病室(個室でした)にて、入院着に着替えて採尿、NST、血圧、酸素計測→ご飯食べたりまったりタイム→内診で子宮口確認(指1本分開いてる)そのまま広げる処置としてバルーン挿入→2回目のNST→担当医から明日の説明→消灯という感じでした。

酸素計測をしている間に、助産師さんから入院の日程と促進剤を使った出産についての説明もあり、

長いと1週間も促進剤を使って出産をする人もいる特に初産だと長引きやすいし、途中で心が折れそうになる妊婦さんもいるとのこと。

自分はどうなるかわからない出産に少し不安にもなりつつ、絶対に下から産んでみせる!と内心、意気込んでいました!

バルーンを入れた後、少し腰に鈍痛を感じるものの、入っている違和感はそこまでなく、過ごせていました。

病院の夕ご飯は早いため、消灯後にお腹が空いて、テリヤキバーガーとカロリーメイトとグミを食べました笑夜食とおやつを持ってきててよかったです!

入院2日目、促進剤1日目

6:00起床 軽い生理痛みたいな腰とお腹の痛み→回診で血圧、酸素計測、心音確認→朝食を食べはじめた所で急きょ内診となり、昨日のバルーンを抜く、さらに広げるためにグリグリで子宮口3cm→部屋に戻って急いでご飯かき込む→

8:25 分娩室に移動しNST装着、血圧、酸素計測し点滴での促進剤開始!(頑張って産むぞ!と気合入ってます!)→

11:00 トイレ行ったらおしるしあり!お腹が張ると徐々に生理痛の強めの痛みを感じるようになる→

12:00 そのまま分娩室で昼食(お腹が張る時ので、休み休み食べる)→

14:00 内診、まだ3cmであまり変化なしのため、グリグリで4、5センチまで広げる。この時点で促進剤は最大量→

15:00 最後の内診でやっぱり変化なく終了。先生曰く、子宮口は柔らかく、薬の効きもいいが進みがゆっくりであるとのこと。

部屋に戻って先生から再度帝王切開等について説明を聞く。そこで、手術の同意書にもサインしました。→

17:40 夜ご飯→18:50 回診で血圧、酸素計測、心音確認。明日には絶対産むぞ!と意気込んで、部屋の中をひたすら歩いたりスクワットやってみたりと運動していました。その間もずっとおしるしはあり。→21:00 消灯

入院3日目、促進剤2日目、そして緊急手術により双子誕生

この日が双子ちゃんの誕生する日となりましたが、促進剤を始めて1、2時間であれよあれよと一気に帝王切開までいき、慌ただしく時間が進んでいきました。緊迫の誕生まで、それではどうぞ!

分娩室に移動するまでは昨日と同じです。     

9:05 促進剤開始→10:00 軽めの生理痛を感じる。助産師さんは他の回診行ってきますねと行ってしまう。→

筆者1人で分娩室に待機→しばらくして、助産師さんや先生たちが急に集まりだす→いきなり酸素マスクつけられ、深呼吸する様に促される(この時点で頭混乱し始めて不安になってます)→

さらにベテランの助産師さんや先生たちも集まりだし、深刻な感じでNSTのモニターを見てる(狭い分娩室にざっと10人以上はいました…)→

やっと先生からの説明→お腹が張るたび弟の方の心拍数が落ちている。(100以下、通常は120-160)このまま酸素マスクで回復しなければ、帝王切開になる可能性があるとのこと(筆者、混乱と不安で大泣き…助産師さんがそばでずっと優しく声をかけて下さいました…)→

筆者は採血や心電図などとられ、万が一の手術に向けて、あれこれされてましたが、されるがまま、まな板の上のお魚状態です…→

しばらく様子見るもやっぱり心拍数が落ちたまま→再度先生からの説明で、お腹の双子ちゃんもこのままの苦しい状態より、早めに出してあげた方がいいと思う、帝王切開に切り替えていいかと最終確認で聞かれ、そのまま了承

11:05 ベッドのまま手術室移動→麻酔科の先生から麻酔の説明、その後腰から打たれて一瞬ビリッとする→だんだん腰から下がぽかぽか?ピリピリ?してくる感じ→麻酔の効きを確認し、手術開始

11:35 お兄ちゃん誕生!!でも泣き声は聞こえず、あれ?と不安になってたところで、「オギャー!」と元気な声が!

その2分後、弟くんも誕生!!先に処置を終えてタオルに包まれたお兄ちゃんを新生児科の先生が顔の近くまで連れてきてくださり、手だけ触ることができました。

産まれてくるまで、産まれたらなんて声をかけようか考えていましたが、結局「ちっちゃい〜、かわいい〜」でした…

そして心拍数が落ちていた弟くんはすぐに処置をされた後、保育器の中に入れられNICUへ…小さく吐息の様に「ふぇー、ふぇー」とかすかに泣く声が聞こえる弟くん…

新生児科の先生が、「今は呼吸が不安定な状態ですが、大丈夫ですよ」と言って下さり、心の中で、がんばれ、がんばれと何回も願いながら見送りました…

先生たちの素晴らしい対応と決断のおかげで、なんとか無事に誕生した双子ちゃん。

今回の経験を通して、身をもって、出産は命懸けで最後まで何が起こるかわからない、同じものは一つもないし、どれも奇跡なんだと実感しました。そして何より、お母さんは本当にすごい!これに尽きます。

心も体力も大変な出産が終わったと思ったら、まだまだ大変なことだらけ…次回は、帝王切開の術後をメインにお話ししたいと思います。機会がありましたらぜひ、読んでみてください。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。